top of page

​醤油ができるまで

1.「原料処理」

​醤油の主な原料は、大豆、小麦、食塩です。タンパク質が、微生物の作用を受けて、醤油特有の「うまみ・色」の成分になります。小麦は炭水化物を多く含み、しょうゆの「香り、甘味」を作り出す働きをします。食塩は、諸味を雑菌から守り、乳酸菌や酵母などの活動を助けます。

2.「麹(こうじ)を造る」

大豆は、よく水分を吸わせて、高温の蒸気で蒸します。蒸された大豆は処理された小麦と混ぜて、種麹(麹菌)を加え麹室(むろ)へ送ります。麹室では、雑菌が元気に繁殖して雑菌の繁殖が抑えられるように、温度・湿度管理をしています。麹になるまでには約43時間かかります。

3.「もろみを造る」

出来上がった麹は食塩水と混ぜ合わせ、諸味(もろみ)となります。タンク内では麹菌が作った酵素や乳酸菌、酵母などの微生物が働きます。分解・発行が始まり、味・色・香りの素が生み出されます。その間、撹拌作業をし、微生物の働きやすい環境作りをしてあげます。

4.「もろみを搾る」

成熟が終わると、諸味は布に包まれてじっくり3日間かけてしぼります。1日目が諸味自身の重さで、2日目に圧力の低い圧搾機、3日目に圧力の高い圧搾機。最後に残る粕(かす)には、ほとんど液が残っていません。ここでとれた液のことを「生醤油」または「生揚(きあげ)」といいます。

5.「殺菌・ろ過」

​諸味からしぼった「生醤油」は油を分離させ、成分調整した後、蒸気によって加熱します。加熱後、清澄タンクに入れ底に沈んだ澱(おり)を分離させます。この作業を火入(ひいれ)といい、色・味・香りを整え殺菌し、酵素の働きを止め品質を安定させます。

6.「検査・出荷」

火入れの終わった醤油は、数々の厳しい検査と味のチェックを行った後、容器に入れられ、ラベルが貼られた後、検査に合格したものだけが製品となります。こうして検査に合格した製品は、梱包・出荷され、家庭用・業務用として幅広くご使用されています。

​↓

​↓

​↓

​↓

bottom of page